「地車囃子」と「踊り」

「地車囃子」は決まった叩き方(曲調)を演奏しますが、叩き手によってその雰囲気が変わります。簡単に説明しますと、大太鼓の叩き手はある一定の基本さえ守ればどう叩いても良いので、 個人個人が自分なりの色を付けて楽しみながら叩き、鐘と小太鼓がその大太鼓を盛り上げながらのせて行きます。
そのため、調子に乗れば長く叩きますし、ノリきれなければ短めのちょっと寂しい演奏になります。
「いわれ」と言うか、「地車囃子」の意味ですが、
もともとは、字のままで「地車」(だんじりと読み、岸和田の地車祭りが有名) を引っ張る人たちを「はやしたてる」為に、その地車の中で叩いている太鼓のリズムを舞台用につくり変えた曲です。
「地車囃子」の歴史はあまりよく知られていません。
「地車」自体は何百年も前からあるみたいですが。

狐踊り

祭りのお囃子に浮かれて山から降りてきた狐が、お囃子に合わせて踊っている様子を表している踊りだそうです。
同様に「狸踊り」も有るそうです。

龍踊り

元々地車囃子の踊りは「狐」と「狸」だそうですが、日本三大祭の一つ「天神祭り」 で地車囃子に合わせて踊っているのが「龍」で、それが各地に広がり今では、「龍踊り」が主流になっているそうです。

なぜ「天神祭り」が「龍」にしたかというと、「狐踊り」や「狸踊り」は地味で、「天神祭り」の華やかさに合っていないことから、 大阪の商売繁盛の「昇り龍」を表した、派手な「龍踊り」が出来たそうです。